第11回横綱審議委員会稽古総見 ~幕内編~ 

記憶頼りの稽古総見リポート、ようやく今回で締めです。
幕下編十両編(←クリックすると飛びます)を読んでいない方はどうぞ。


さて、幕内です。各段申し合い→ぶつかりと進行していくのですが、申し合いの前には必ず土俵を掃いて、塩で清めます。申し合いは、最初の一番だけは単純に早い者勝ちなので、幕内ではさすがに立ち合いのかけひきがうまいだけあって?もう土俵を掃き終わる前から仕切っていました。積極的で良いことですが、そのうちの1人が時天空だったのが意外でした。(もう1人は誰だか忘れました)

最初は、関脇以下だけで稽古していたのですが、時天空、けっこう体調がいいんじゃないでしょうかね?かなり目立っていました。時天空は正直あんなに積極的にやるタイプではないと思っていたので…

あと白馬もけっこう番数こなしてましたよ。今回は下位力士は正直お呼びでない感じでしたね。
稽古といえどもやはり上位が勝つ可能性が高いですし、上位は自分が対戦する可能性がない力士は
ほとんど指名しませんからね。

下位で印象に残ったのは、嘉風が垣添を指名したことかな?先輩には逆らえんわな。
その嘉風、タッパがないからって主に外国人力士にもみくちゃにされてました。
これ、垣添にはやらないんだろうな~。単純にキャラだろうな…

下位はお呼びでないとは言え、臥牙丸が一番もやらなかったのは残念だったな~
一応何度か行ってはいたんだけど、買ってもらえなかった様子。

後は、栃ノ心もよくやってました。

でも、関脇以下の稽古で最も目立っていたのはこの人

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左右どちらの力士かおわかりでしょうか?
立ち合いの角度を見ればわかるでしょう(でもこの写真じゃ誰だかわからんかw)
はい、鶴竜です。もはや地力では、他を頭1つリードしている感じがしました。

あと、天鵬兄さんが早い段階で出てきたのは館内盛り上がりました。
敷島が「2,3番チョロッとやって引っ込むでしょう。早めに出ておくと印象は良いから、そうやってアピールするのも手」みたいなことを言っていて、実際その通りでしたw

稽古中盤、高見盛が重い腰を上げて、名乗りを上げたときも盛り上がりました。
そして、高見盛が一番勝つといつもは寄ってくる力士たちがスーッと引き下がっていく。
なんと真打白鵬がこのタイミングで登場

「えー!オレ?」と言いながら(本当に言ってそう)当たりを見渡す高見盛。
知らん振りの周囲の力士達。あの引き下がり方は吉本のように統率が取れていて、
無料の稽古見学で、ここまで「興行」してくれてファンとしては本当に嬉しかったです。

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↑半泣き高見盛。馬場と対戦するときの悪役商会みたいなリアクション。

さて、白鵬。格下相手には余裕の勝利でした。
高見盛、豊真将、栃煌山と退け、格の違いを見せ付けました。が・・・

見せ付けたいのはわかるんですけど、部屋の稽古土俵ならともかく、
本場所の土俵でやみくもに相手をふっ飛ばすのはいかがなものか…
と思いました。本場所の土俵はけっこう高さがありますからね。

まあ、稽古では土俵際そんなに粘ったりはしませんから本場所ほどケガのリスクはないし、
土俵から落ちた程度でケガしてたらプロ失格という見方もできますけど、
力を抜いた人をあえてふっ飛ばす理由もないですし、本場所のように気合いが入りすぎたなんて言い訳は効かないワケですから、そのへんは考えてほしいです。実際、雑な取り口で、これ本場所だったらピンチ招いてるかもしれないぞ。っていうのもありましたし。

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↑この蹲踞の姿勢も双葉山意識?そうであるなら稽古の取り口も美しくお願いしますよ!

さて、白鵬が格下相手に全勝した後は、大関同士の申し合い
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横綱白鵬も加えた4人での申し合いでしたが、たしか白鵬―日馬富士はやらなかった気がします。
なんか直前に一門か何かで稽古して、5勝5敗だったらしいです。それもあって、
今回はお互いけん制しあっていたんでしょうか。

白鵬は、把瑠都に二番負け(たしか連敗)ました。最初は四つからもつれて先に土俵を割ったんですが、二番目は立ち合いから左四つで把瑠都が一気に持っていきました。ただ、これは白鵬が初めから左四つを試してみたように見えました。しかし、右四つに組み止めないと大変危険であることは、身にしみてわかったと思います。

その後、関脇、小結も土俵に上がり、三役以上が全て土俵に上がりました。
しかし、実質白鵬は下がって、大関のみの稽古に。。。

マスコミが、「稽古は低調」と書いたのはこのときの雰囲気が影響したのかもしれません。
このとき、関脇、小結は大関、横綱とやるチャンスがあったんですよ。

でも関脇、小結は一応申し合いに参加してましたけど、全然買われなかった。
というか、買われるつもりもないような、形式的な素振りに見えました。
最後はあきらめて、名乗りも上げてませんでした。

買わない大関も大関でした。なーんか保身しているだけのような…

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↑ 稀勢の里「どうせこの後のぶつかりはオレだろうな…温存、温存」
鶴竜「今は横綱と大関の時間ですから」
阿覧「三役はここに立つんだろ?関脇になれて嬉しいよ」
栃煌山「行っても行かなくてもシャケと言われるだけだしな…」

大関陣は琴欧洲の足腰に不安。把瑠都や日馬富士と比べると、一歩劣るなぁという感じ。
把瑠都、日馬富士はまあ順調なんじゃないでしょうか。

さて、この後稀勢の里が白鵬にぶつかっていくワケですが、
まあぶつかりは頑張っていましたよ。途中、日馬富士にひしゃくで顔に水をかけられてましたけど、
これがかわいがりだったら口からブーッとぶっかけられてましたね。
んで、塩を顔面にすりつけられて、土を食わされて…

まあ、それはいいとして…稀勢の里にはもっともっと気合いを見せてほしかったですね。

ドラえもん第6巻「さようならドラえもん」の「ぼくだけの力できみに勝たないとドラえもんが安心して帰れないんだ!」
のような気迫?「ぼくだけの力できみに勝たないと魁皇関が安心して引退できないんだ!」

って言う食い下がりを見せてほしかったです。そのくらい、稀勢の里の肩にかかっている期待…のみならず、今や責任も大きいのです。本人にはまだそこまでの自覚がない…という内容と言わざるを得ません。

その後、大関琴欧洲と日馬富士によるぶつかりで締め、11時頃稽古終了。

さらにその後、元横綱若乃花関のご遺体を乗せた車が国技館前に来るということで、
私と友人もその模様を見ることに。

幕内力士が稽古回しのまま、正面入り口の脇で2列ずつ並んで出迎えます。
柵をはさんで、その後ろに一般客が並びました。
親方衆と横審は、正面玄関の日陰に立っていましたが、力士と一般客は炎天下で立ちんぼう。
15分~20分は待っていたでしょうか。白鵬が、日陰で待つ親方衆を睨んでいるように見えましたw

私の横にいた人が、連れとはぐれていたようで、携帯電話で「おーい、どこに行った?オレはね、今把瑠都の後ろ」
と、把瑠都を目印にしていたのがウケました。

協会の人が力士たちに「車がやってきて、ご挨拶に回られるので、歯を見せないようにお願いします」
と言っていました。周囲からは笑いが漏れていましたが、外国出身力士が半数を占めようという幕内で、こういう注意をすることは大切なことだと思います。

最初は力士達も神妙な面持ちで立っていたのですが、あまりに長く待たされていたため(皆背中から汗が吹き出ていました)ダレてきていました。周囲と雑談する力士もチラホラ。雰囲気的には「学校行事」という感じでしたね。行事だから参加します、的な。

幕内力士で、土俵の鬼の遺伝子を継いでいると言えるのは、鳴戸部屋の若の里、稀勢の里と、花籠部屋の光龍くらいなんですよね。一時は幕内の4人に1人は二子山部屋の力士だったのですが…角界の栄枯盛衰の早さに改めて驚きと寂しさを感じました。今の力士にとっては、あまり実感の沸かない方なのだと…

若乃花のご遺体を載せた車が入場してから退場するまで、1、2分と言ったところでしょうか。
マスコミでは、「若乃花ありがとう」の声も飛んだと書いていましたが、声を上げていたのは、
せいぜい二人です。あるいは1人の人が2回言いました。

激しく土俵人生を生き抜いてきた人の最後にしては、静かな気がしました。
若乃花のファンであれば、もう少し周りが持ち上げてあげてもいいような気がして。
長男が亡くなった直後、そのエピソードを自分が主演する映画で出しちゃうような人です。
神妙に送り出すのもいいけど、蔵前で彼が聞いていた歓声のような
そんな声で送り出してあげてもよかったのでは…と思います。

まあ、若乃花の現役を知っている人って、どう見積もっても50代以上ですからね。
しんみりともしてしまいますよね。

以上、横審レポートでした。最後まで長文におつきあいくださった皆さん、
ありがとうございました。

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