不世出の大横綱、白鵬と同じ時代に生きている喜びをかみしめて

平成22年大相撲秋場所も10日目が終わったところで、今場所の初投稿です。

白鵬が千代の富士の53連勝を抜き、現在57連勝。
双葉山の69連勝を目指している途中ですが、
年六場所制になってからは、最長の連勝記録となります。

連勝がいくつで止まるかはわかりませんが、個人的には
私は白鵬が、史上最強の横綱だと確信しています。

たしかに対戦相手がふがいないのはあります。
朝青龍がいたら…どうだったでしょうね?
(しかしこの仮定は朝引退前本割7連敗であまり意味をなさないのですが)

図る指標がないのがもどかしいんですが、白鵬は、心、技、体のうち、
体は今がもっとも充実していると思います。

体の充実が、心と技を引っ張っていて、隙がないというところでしょう。

白鵬の全盛期を、国技大相撲に流れる文化の奥深さを体現する若者の姿を、
皆さんどうぞ見逃さないでください。国技にふさわしいのかどうか、その目でたしかめてください。
彼が他の力士とどう違っているのか、わかりますか?

私はいちいち説明しませんよ。義務教育やないんやからね。

横綱の、特に若くして横綱になった力士の全盛期というのは、意外と短い場合が多いです。
交通事故に匹敵するとも言われる、幕内上位の当たりを受け続けるワケですから、
他の力士よりもいろいろと消耗が激しいのだと思います。

また、平幕のベテラン力士のように力にあった地位で8番勝てれば大丈夫
という立場でもないですからね。精神的にも磨耗するでしょうね。

「体」の衰えによって「心」「技」「体」のバランスが崩れると、後はもう過去の自分との戦いみたいな、
悲壮感漂う姿になることも。

白鵬は、よく「まだ25歳」と言われますけど、これまでの早熟系横綱と同じ道をたどるなら、
「体」の全盛期はあと1,2年だと思われます。
問題はその後で、落ちていく「体」の部分を、「心」と「技」でどうカバーしていくかになっていきます。

「心」と「技」は「体」と違って年々充実させていくことが可能です。
千代の富士は、一旦「体」の衰えから少しかげりが見えたのですが、
衰えることによって逆に自身の相撲にある様々なムダが省けてもう一度全盛期を迎えました。
千代の富士の53連勝というのは、「体」的には下り坂に差し掛かったときに達成した記録です。

まあ、もっとも千代の富士の53連勝には他の要因もあったと言われますが、
それは九重親方風に言えば「企業秘密」なのであります。


えーっと、で、何が言いたいのかと言うと、「白鵬が強すぎてつまらない」「周りが弱くて情けない」「日本人が弱くて情けない」という見方をしていると、残念ですがあと5年は大相撲はつまらないと思います。

正直、今の白鵬より強い力士は白鵬と同じ時代には出てこないと思います。
白鵬が衰えて初めて、勢力関係のバランスが崩れるんだと思います。

そこはもう、認識として受け止めて下さい。白鵬の強さを、周りの弱さのせいにするのは、
白鵬も幸せじゃないですし、周りの力士も幸せじゃないですし、見ている側も幸せではありません。


あと、千代の富士の時代の方が今の白鵬よりもライバルが多くて面白かった。
という意見があると思います。

たしかに、千代の富士の連勝の方が見ていてスリリングでしたね。
小兵でしたから、ちょっと油断したらいつ負けるかわからないし、
弱い相手をナメてかかるし、ムリな投げを打って脱臼したりするかもしれませんでしたから。

でも周りが強かったというのは、ないですね。どっちもどっちです。
千代の富士時代~貴乃花時代~朝青龍時代~白鵬時代と相撲から一時も
浮気をしなかった私が言います。

千代の53連勝は、相撲界のレベルが停滞していた時期の出来事だったと思います。
だって、10代やそこらの若貴曙に、3年後にはごっそり勢力図塗り替えられてしまうんですから。
あの光景はね、千代時代こそすべてだった子供の頃の私にはキツかったですよ。
なんかムカついてましたもん。若貴ブーム

で、今も相撲界のレベルは停滞期なんですよ。38歳の大関を中心に、
まあ、30代が上位に多いこと。下からの突き上げがないんですね。

ただ、今上位にいる20代半ばくらいまでの力士って全員発展途上だと思うんですよ。
だから、彼らがこの後強くなれば、白鵬の連勝は相手が弱かったから達成できた
という印象は、後になればなくなると思います。


今、この瞬間を楽しみましょう。横綱が強くてつまらないなんて幸せですよ。
横綱が弱くて情けないと土俵がどれだけ締まらないか知ってます?

つまらないと文句を言う前に、相撲が好きなのであればトレンドに合わせて
少しだけ見方を変えてみましょう。潮流をつかみましょう。


● 最後におまけ ●

2年前、相撲界の不祥事により休止した「大関予報」を、
ツイッター版でやってみようかと思ったり。
#sumo の方々は相当数いらっしゃるので、
前回よりももう少しルールを簡素化して、多くの方の意見を集約できたら
面白いんじゃないかと。

当時とはだいぶ状況も変わってきましたし、
改革に向けての取組も、ようやく地に足がついてきたというか、
とにかく手段はともあれ「相撲を楽しんでいる人たちがいる」ということを
発信しておかないと気がすまないんですよ。

やらなきゃやられるみたいな。

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この記事へのコメント

shin2
2010年09月26日 01:33
個人的には北の湖の全盛時代(昭和52~54年)が最強だと思っていますが、白鵬は守りの堅い横綱ですね。
「強い」よりも「負けない」横綱ですね。だから60連勝もできるんでしょうが、少なくとも両国国技館(昭和60年)以降は最強の力士で間違いないでしょう。

なんか琴錦や安芸乃島が「俺たちの現役時代なら、白鵬の連勝記録は不可能」云々言うてるみたいですが、みっともないなあ。だったら自分の弟子を鍛えて打倒白鵬を達成すればいいハナシとちゃうか。

話変わるけど、魁皇、もう見とるのツラい。
体力の限界で引退する力士はいっぱいいるけど、もう魁皇は体力の限界とっくに超えてる。
「脳死状態」は言いすぎやろけど、もう延命処置も、次の九州場所で終わりにしたら、と思っています。
ミムステ
2010年09月26日 18:36
>shin2さん
北の湖時代はリアルタイムで見ていないので、偉そうなことは言えないのですが、体の衰えによって全盛期が早々に終わった横綱の1人が北の湖ではないかと。

当時と今では単純比較ができないので、白と湖どっちが強いという話をつきつめるとキリがないんですが、ライバルに恵まれていた中で、優秀な結果を出したのが北の湖であることには異論がありません。

琴錦や安芸乃島ですが、私が聞いた限りではそんなことは言ってませんでしたね。琴錦は「自分が対戦するなら、深く差すでもなく、ハズでもなく、中途半端な差し手で相手に引かせて勝機を狙う」と。安芸乃島は「勝ち負け以前に、とにかく仕切りから気迫を出して、観客に何かが起こるのではないかと思わせることが大事」と言ってました。

魁皇の様々な記録が伸びている様子を見るの、なかなか素直に感動できないです。魁皇が悪いワケではないけれど、魁皇だって(九州場所以外は)最初から人気があったワケじゃなかったんだし、次の角界の「サブリーダー」はオレだ!っていう気概が若手にほしいです。リーダーはもう決まっちゃってるから、そこまでは期待しないけど。

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