大相撲は2団体に分裂して存続を~神相撲とピッコロ相撲~

この記事を書いている段階で、八百長疑惑がかかっている力士のうち、
竹縄親方、千代白鵬、恵那司力士(笑)が八百長への関与を認めています。

フジテレビは6日(日)開催予定の大相撲トーナメントの開催中止を発表。
NHKも11日(祝)の福祉大相撲の中止を決定しました。

八百長問題の全容が明らかになるまで、春場所の開催は白紙状態です。

放駒理事長は、今までに八百長はなかった。という口ぶりで、
今回メールで発覚した件にとりあえずけじめをつけて、
春場所は開催するつもりでいるようです。

相撲を長年見てきた者の意見として、八百長に関与した協会員を
全員処罰の対象とするならば、春場所の開催はできません。
きっと回りません。いろいろ

そして、そうなれば公益法人格の取り消しも妥当という判断を下されるでしょうね。

大相撲を、株式会社として存続させれば?という意見も多いですけど、
私は個人的には公益法人格はすがってでも必要だと考えています。

株式会社にするメリットはもちろんあると思います。
公益法人の後ろ盾がなくなることで、大相撲の生き残りに各人が真剣になるでしょう。
Jリーグ百年構想のような、長期プランに基づいた行動も必要になるはずです。

しかし、伝統文化を残すことはままならないと思います。
効率を求めた経営を考えたとき、大相撲はムダだらけ。
そして、そのムダに伝統が息づいていたりします。

また純然たる人気商売になると、今のようなスター不在に堪えられなくなります。
作り上げられたヒーローが誕生して、相撲全体が茶番と化します。
(…と書けば相撲すべてが八百長という論調が乱暴すぎる茶番であることはお分かりかと思います)

相撲すべてが八百長ならどうしてこの不人気にテコ入れしないんですか、え?
WWEのようなエンタテイメント相撲路線も、可能性としてナシとは言いませんが、
ハッスルの失敗を見ると、やっぱり日本人の性には合わない気がします。

いずれにせよ、相撲自体が変質せざるを得ず、その変質具合によってはファン離れ、
さらには、規模縮小、消滅を招くものと思います。
もちろん、全く逆の可能性もあり得ますけどね。
よほど有能な人が舵取りしないと座礁すると考えます。


公益法人格を得ようと思うなら、適切な公益を生み出せば良いワケですが、
前述の通り、現状では不可能に近いです。

今回の八百長問題のリアクションからもわかることですが、人は相撲を様々な観点で解釈、
咀嚼しているようです。この点で、私は相撲とプロレスはよく似ているな、と思います。
ファンの間でイデオロギー論争があるんですね。そして、あまり表面には出ませんが、
力士や親方の間にもそれはある。

私は、相撲界にたしかに息づいている理念に基づいて…
大相撲を2団体に分裂させてみたらどうかと考えています。
きっぱり言えば、八百長に関与していない親方や力士の団体と、
八百長をしていた親方や力士の団体に。

そうすることによって、両団体がファンの支持を得るばかりか、
公益法人としての資格を満たすことができるのではないかと考えます。

まず、相撲協会は伝統文化の保持という名目で設立されている以上、
外形上の伝統は両団体とも極力残すものとする。

八百長に関与しない力士からなる団体Aは、スポーツとしての相撲の普及、
ならびに地位向上に尽力する。
また、伝統文化を担う若者は人格的にも磨かれているべき…
という期待にしっかりと応える。

いわば、大相撲のクリーンなイメージを担う団体。

この団体は、新弟子だからと言って大部屋に住んだり、
雑用をこなす必要はありません。朝イチに起きて稽古して、
食事は一番最後などという理不尽もありません。

個室が与えられ、科学的トレーニング方法で稽古を行うことができます。
頂点を目指すスポーツですから、若い頃に余計な回り道なんてさせません。

付き人の制度もありません。協会公認のマネージャーやトレーナー、
床山さんなどが力士の世話をします。
取り巻きから力士に悪影響がいかないためです。

場所中、力士は連絡が取れるような携帯端末を取り上げられ、東棟と西棟に監禁されます。
対戦相手は、当日支度部屋に入ってから知らされます。
八百長に対して、厳重な管理体制を敷きます。

また、立ち合いや勝敗の決定の曖昧さを廃除し、スポーツとしての地位を高めるために、

立ち合いは両者が手をついた状態から行司?の掛け声で立ち合う形に。
(アマチュア相撲方式)
また勝敗の決定は、最新のコンピュータ解析を元に行われます。

さらに、力士に品格を求めるファン層の要求に、ことごとく応えます。
立ち合いの不成立や、立ち合い変化。反則や見苦しい張り手、
礼を含む所作の手抜きは懲罰対象。

負けたときの八つ当たりも懲罰対象。負けたときもファンサービスをかかさず、
「今日は応援に来てくれたのに、このような結果で申し訳ありませんでした。
明日また頑張りますのでまた応援に来てください」と殊勝にコメントしなければならない。

八百長、ドーピング、賭博、薬物は当然のことながら、暴力沙汰、いじめ、
酒席のトラブル、女性関係のだらしなさ、喫煙なども処罰対象。

A団体のメリットはそのクリーンなイメージから企業のバックアップが受けやすいこと。
接待先としての大相撲人気の回復が期待できる。

館内は全席禁煙。酒は嗜めるが酒量制限アリ。
子供、高齢者、身障者向け特等観戦スペースアリ。
ラグジュアリーなリクライニングシート中心。座布団なし。
ドレスコードあり。力士に品格を求めるだけでなく、客にも品格が求められる空間。

入門を希望する外国人は、日本国内で最低3年間の在学経験か、就労経験が必要。
出稼ぎ力士と揶揄されぬだけの、相撲道への強い思い入れ、
もしくは日本人に対する理解が必要とされるため。


一方、八百長に関与したことを起源として発足した団体Bは、
良きも悪しきも、伝統をそのまま伝統として受け継ぐことを目的とした団体。

特に、相撲と出会わなければ「ならず者」として人生を終えたであろう人々に、
相撲という「なりあがり」の機会を与えることによって、
端的に言うと下層社会の不満の捌け口的な人気を得、社会安定に寄与する団体である。
(ここが公益ですw)

基本的に今の相撲協会と特にスタンスに変わりはない(笑)

しかし、クリーン団体Aの誕生により、協会内で揺れていた力士の指導方針に関し、
伝統的、回顧的なアプローチが堂々と行えるようになる。

竹刀やビール瓶での指導も、部屋の裁量に任される。

刑事事件にさえならなければ、どんな無茶やヤンチャも武勇伝として語られる。
強いことが正義であり、栄光である。

館内での喫煙スペースが復活。「なりあがり」はメインテーマなので、
客席にはド派手なVIPルームがある。その他はヒナ壇に座布団のみの簡素な座席と、
立ち見客用のスペースを豊富に設けている。
座布団は遠くに飛ばすことができるように改良されているw

子供の背丈くらいだと、周囲の目を盗んで館内に入っていける隙間があるw
それを見て見ぬふりをしてくれたりする。

しかし、事実上はPG-12である。

外国人力士に対する受け入れに、制限はない。


力士志願者はA団体に行くか、B団体に行くか、自ら選択することができる。
またA→B、B→Aへの移籍も可能である。
ただし、B→Aへの移籍にはある一定の審査基準をクリアする必要がある。
逆に不祥事故を起こしてAで解雇されても、Bでは不問として再出発できるケースもある。


A団体、B団体はそれぞれ興行を行うが、年に2回、対抗戦を行う。
A団体「B団体なんてものがあるから相撲のイメージが悪くなる。不愉快だ、消えろ」
B団体「温室で育っておいて何が力士だ!土の味を教えてやるぜ!」

対抗戦は、ホーム&アウェイ方式で行い、取組はホームとなった団体のルールで行われる。

また、現在の部屋別総当り制とは別に、体重別階級制で争う場所を両団体で設ける。
こうすることによって、一律の評価軸しかなかった相撲の世界に、
何人もの「王者」を誕生させることができ、ひいては「日本人ヒーロー」を生み出しやすくなる。

長年のつきあいであったNHKとはきっぱり縁を切り、
興行はナイターで行う。メインが8時台になるようにすれば、客層の若年化も期待できる。
放送は、地上波のテレ東に期待したいが、BS、もしくは専門チャンネルでも良い。


どうですか?こうすれば今存在する相撲ファンはABどっちかにはつくと思いますし、
各団体で新たなファンを獲得できそうですし、
力士も、自らが目指す相撲道を明確にできてスッキリすると思いませんか?

え?しない?Aの要素がBにもほしい?Bの要素がAにもほしい?

そうですね…その両方の要素を高度な?バランスで保っているのが、
日本相撲協会ですもんね…

かのジャイアント馬場さんは「シューティングを超えたものがプロレスなんだ」
と言ってましたけど、私はこれを書きながら、「スポーツを超えたものが相撲なんだ」
と思いましたよ。

八百長はたしかにズルいし、全然いいことではないと思います。
でも…翻って私たちの生活は常に真剣勝負なんでしょうかね?
真剣勝負の方もいると思います。でも、きっとそうでない人が、
見えないところにはいます。確実にいます。

だからこそ、私は相撲を見続けているのかもしれませんね。
人生の縮図だもの。全てが真剣勝負の世界には、人生を投影できないんだ。

そういう相撲の素晴らしさが、消えてしまうとしたら、寂しいな。
そして、相撲を消そうとしている人は、せめて真剣勝負の人であってほしいな。

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